【コラム】研究で用いた株式会社S’UIMIN様の「インソムノグラフ」を紹介します

研究で用いた株式会社S’UIMIN様の「インソムノグラフ」を紹介します

株式会社ミヤジャパンは、株式会社S’UIMIN様の「インソムノグラフ」という脳波測定器を用いて研究を実施致しました。
本コラムでは、こちらの脳波測定器についてご紹介をさせて頂きます。

詳しくは、こちらのサイトもご覧ください。
【脳波で睡眠検査 S’UIMIN】
https://www.suimin.co.jp


🌟 はじめに

現代社会では「睡眠の質」が健康や生産性に直結する重要なテーマとなっています。
株式会社S’UIMIN様は、筑波大学発のスタートアップ企業として、AIと最先端の脳波測定技術を活用し、誰もが自宅で“病院レベル”の睡眠計測を可能にするサービスを展開しています。


1. 株式会社S’UIMINの会社概要と設立背景

項目内容
社名株式会社S’UIMIN(スイミン)
設立2017年10月17日
代表者会長CSO 柳沢正史(筑波大学教授)、社長 藤原正明
本社東京都渋谷区初台1-51-1 初台センタービル817
起源筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)発
事業内容睡眠脳波測定デバイスとAI解析による睡眠計測サービスの開発・提供
  • S’UIMIN様は、筑波大学の世界的な睡眠研究拠点「IIIS」の研究成果を社会実装するために設立されたベンチャー企業です。
  • 睡眠医療の革新と人類の健康への貢献をミッションに掲げ、医療・研究・個人向けに高精度な睡眠計測サービスを提供しています。

2. なぜS’UIMINが注目されるのか? 〜設立の背景と社会的意義〜

🏥 睡眠計測の課題とS’UIMINの挑戦

  • 従来の睡眠計測(PSG:ポリソムノグラフ)は、病院で一晩入院・多数の電極装着・専門技師による解析が必要で、被験者の負担やコストが大きい。
  • S’UIMINは、装着性に優れたウェアラブル脳波デバイスとAI自動解析技術を開発し、「自宅で、誰でも、医療レベルの精度」で睡眠を可視化できるサービスを実現しました。

3. 主力機器「インソムノグラフ」とは?

🧠 インソムノグラフ(InSomnograf®)の特徴

特徴内容
測定方式テレメトリー式脳波計(無線送信)
装着方法シート状センサーを前頭部(おでこ)に貼付
測定場所自宅など、どこでもOK
精度PSG検査と約87%の一致率(医療機器認証取得済み)
解析AIによる自動解析、20種類以上の睡眠指標を算出
結果提供測定後すぐにスマホ等で速報、詳細レポートも提供
ユーザー負担装着3分、操作簡単、入院不要
対象医療機関・研究機関・企業・個人向け
  • 「インソムノグラフ」は、従来の病院検査(PSG)に匹敵する精度で、レム睡眠・ノンレム睡眠の推移や睡眠の質を客観的に評価します。
  • 脳波を直接測定するため、スマートウォッチや活動量計では分からない「本当の睡眠の質」や微細な変化も捉えることができます。

📝 インソムノグラフの仕組みと使い方

  1. シート状センサーをおでこに貼るだけ(専門技師不要)
  2. 普段通りに眠る(自宅・ホテル・介護施設など場所を問わずOK)
  3. 測定データはIoTで即座にクラウド送信
  4. AIが自動で解析し、睡眠の質や課題をレポート
  5. 必要に応じて医師や専門家からアドバイスも

📊 他の睡眠計測機器との比較

項目インソムノグラフスマートウォッチ等PSG(病院検査)
測定精度医療レベル(PSG同等)低〜中(推定)医療レベル
測定指標20種類以上(脳波解析)主に活動量多数(脳波・筋電等)
装着の手軽さ◎(3分・自宅OK)×(多数の電極)
結果のスピード即時(スマホ等)即時数日〜1週間
費用・負担低〜中

4. S’UIMINの事業展開と社会的インパクト

🏢 事業領域

  • 医療機関向け:睡眠障害の診断・治療支援、予防医療
  • 研究機関向け:創薬や新規治療法の効果検証、睡眠と疾患の関連研究
  • 企業向け:従業員の健康管理、健康経営
  • 個人向け:日常的な睡眠の質の可視化・改善アドバイス

🤝 産学連携・資本提携

  • 筑波大学IIISとの連携による世界トップレベルの睡眠研究技術を社会実装
  • カルビー、サントリー、NTT PARAVITAなど大手企業との協業・資本提携による事業拡大

📈 資金調達・成長

  • 未来創生ファンド、長瀬産業、帝国通信工業などから累計約14億円の資金調達を実施
  • 資金は新規デバイス開発、ビッグデータ基盤構築、サービス拡大に活用

5. ミヤジャパン×S’UIMIN様の可能性と今後への期待

ミヤジャパンはインソムノグラフを活用した研究により、
「ぐっすり空調」が睡眠の質向上に繋がるエビデンスが明らかになりました。
こちらのデータを基に、更に素晴らしい商品となるように取り組んでまいります。


まとめ・今後の展望

株式会社S’UIMINは、筑波大学発の最先端睡眠研究を社会に還元するスタートアップとして、装着性・精度・手軽さを兼ね備えた「インソムノグラフ」を開発・提供しています。
医療・研究・個人の各現場で“本当の睡眠の質”を可視化し、睡眠課題の解決に挑む姿勢は、今後ますます注目されるでしょう。
多様なパートナーとの連携が、睡眠医療と健康社会の未来を切り拓くカギとなります。


参考出所

  1. 株式会社S’UIMINの会社情報と資金調達 | NIKKEI COMPASS – 日本経済新聞
  2. 株式会社S’UIMIN(筑波大学発ベンチャー)の設立について | つくばグローバル・イノベーション推進機構
  3. 睡眠計測用のテレメトリー式脳波計「インソムノグラフM2」の医療機器認証を取得 | 株式会社S’UIMINのプレスリリース
  4. InSomnograf(インソムノグラフ):自宅で脳波測定できる臨床レベルの睡眠計測サービス | 知財図鑑
  5. 自宅で行える睡眠計測サービス「InSomnograf®」 | 青山・表参道睡眠ストレスクリニック
  6. 自宅で脳波で睡眠検査【個人利用】|S’UIMIN